046.ユーザー車検奮闘記  
  • 普通二輪  ユーザー車検奮戦記  〜  多摩陸運事務所編

  • 3.車検当日 
      (1)納税証明 
      (2)陸運事務所への受付け 
      (3)作業 
      (3)業  
      • 書類審査が済むと、「二輪のラインがありますから始めて下さい」と言われ、いよいよ作業に入る。混雑を覚悟していたが、二輪の車検を行なっている人は殆どいない。いい日を選んだもんだと思い、停止位置へ運ぶ為にバイクを走らす。二輪のラインは検車ラインの建物のほぼ中央で、検査行程も事前情報にあった通り、他に比べてやたらと簡素である。
       
      • バイクを停止位置に近づけると、検査官が立っており、おもむろに「何ですか?」と言われる。「おいおい、何ですか?はないだろう。俺が保険のセールスマンにでも見えるんかい!」と言いたいところを我慢して(また我慢)、「ユーザー車検を受けたいんですが」と言うと、「停止位置にバイクを止めて、書類を見せて下さい」と言われる。仰せのままに。
       
      • 書類チェックが済むと「このバイク、シートを替えてますね」と。前述したとおりシートを替えてある。「ええ、替えてますが?」と応えると、「このシートだと車検は通らないですよ」と爆弾発言!

      • 「えっ!?何でですか?」と言い返す。前述した車検の通らないパーツとは「シート」だったのでした。シートに関しては、私は全くの無防備でした。シートを替えたところで、バイクのサイズが替わる訳でもなし、うるさくなる訳でもなし、車検には影響しないもんだと、チェック項目から外しておりました。
       
      • 検査官曰く、「このバイクは乗員2名で車検を受けるんですよね?それならば、同乗者用のベルト、或いはシーシーバー(背もたれ)が必要になります。これでは同乗者がどこにも掴まるところがないので、乗員2名では車検は通りません。乗員1名なら通りますが」。
       
      • が〜〜ん!何て事だ!まさかそんな規則があったとは!!

      • 「夕方4時までやってますんで、それまでに直してきたらどうですか?」 
        「そうします(涙)」と言う訳で出直すはめとなりました。自賠責保険の件もあるし、一旦家に帰る事にしたのでした。
       
      • 家に着くと、うちの奥さんが「あれっ?もう終わったの?早いねぇ」と。「まだ何にも終わってねぇんだよ!これからシート替えて出直しだぁ」と言い、収納スペース奥に押込んだ「ノーマルシート」を取出し、付替える事に。現時点の自賠責保険証も忘れずに、再び多摩陸事へ。
       
      • これで何も問題ないだろうと自信満々で二輪ラインへつける。すると検査官が替わっている。またしても「何ですか?」発言があったが、前述した内容と同じなのでカットします。
       
      • 「前がつかえてますのでちょっとここで待機して下さい」と言われる。前を見ると1台車検を通している様子。別に気にもせず待っていると、その間ずっとバイクをジロジロ見られていた。まるで麻薬でも隠しているかのように・・・。
       
      • 前のバイクが退いたので、「それではライトを付けて下さい、ハイビームにして下さい、ウインカー左、右、ホーン鳴らして下さい、(バイクの後ろ行って)ウインカー左もう一度、右。はいOKです」といった感じで検査される。この辺は何も問題ないので(あったら困る)、次の行程へ。 
       
      • 「ブレーキ検査をしますのでバイクを移動させて下さい」と言う事で、バイクを前方へ移動させる。バイクがロックされると前方の電光表示板に「ギアを[N]へ」とか「後輪ブレーキをかけて下さい」とか表示される。指示通りにすると「ブレーキ○」と表示され、ブレーキ検査終了。前輪のブレーキ検査はなかったですね。 
      • 「スピードメータを検査しますのでバイクを移動させて下さい」と言う事で、更にバイクを前方へ移動させる。バイクがロックされると前方の電光表示板に先ほどと同じように指示が表示され、「40km/hとなったらフットスイッチを放して下さい」と表示されたのでスピードメータに目を凝らしていると、前輪下のローラーが回転し前輪も同調して回転しているにも関わらず、我バイクのスピードメータはピクリとも動かない。 
      • 何で?と思ったが、後輪に繋がっているとも考えられるので、「ライトの光軸検査を先にやりましょう」と言う事になり、とりあえず後回しとなった。 
      • 【その場】で待機していると、前方の光軸検査用のテスタが移動し、電光表示板には「ライトを上向きにして下さい」と表示された。ハイビームにし、また、光量が足らないとまずいのでエンジンを吹かしていると、「ライト検査×」と表示される。なっ、なっ、何で?? 
        • 検査官:「それでは昼休みなので、ライト直して13:00以降にまた来て下さい」
        • 私:「この近辺で光軸を調整してくれるところはありますか?」
        • 検査官:「私がどこへ行けという指示は出せません」
        • 私:「そうですか」 
        ってな訳で、再度挑戦する事に。 
      • でもなんでかなぁ、ヘッドライトなんか触った覚えはないのになぁと過去を思い出していると、「そういえば、ウインカーを替えたときに外したっけ。」といった出来事があったのでした。しかしそんなんで光軸って変わるんかい??? 
      • 渋々、出かける用意をしていると検査官が、「スピードメータやっちゃいましょう」と言ってくれた。時計を見ると12:05。既に昼休みに突入しているが、なかなかやるじゃない。いいねぇ、そのやる気。 
      • 再びバイクを進めて、今度は後輪に合わせる。先程と同じく指示に従っていると、後輪下のローラーが回転しはじめ、同調して後輪も回転する。スピードメータに目をやると、針が振れてきた。
      • 指示通りに40km/hでフットスイッチを放すと、電光表示板に「スピードメータ○」と出る。やったぁ、後は光軸合わせるのみ。こんなことで喜んでいるなんて俺って単純だなぁと思いつつ、光軸合わせてくれる所を探しに多摩陸事を出る。 
      • 仕方なく近所のバイクショップを探しに出たが、近所に知っているところもなく、素直にやってくれるかどうかわからないので、買った店に行く事にした。(店の名前は○ッド○ロン) 
      • 店で事情を説明すると、「うちには正式なテスタはありません」と言われる。正式じゃなくてもいいからお願いしますと懇願すると、「じゃぁ、整備担当に相談してきます」と言ってくれ、整備の人に見てもらうこととなった。 
      • 整備の人曰く、「そうですねぇ、標準よりも若干低めになってますね。ちゃんとしたテスタはありませんが、標準に近いように合わせておきました」と。あぁ、なんていい人だ。今日初めて天使に会ったような気がする。店の人は「うちで買ったお客さんですか?」とも聞かず、料金も取らないで、「ありがとうございました」と言って店に引っ込んだ。う〜ん、今度買うときもここにしようと思ったのでした。 
      • 光軸調整後、再々度多摩陸事へ。

      • 二輪のラインに進めると、また検査官が替わっており、今度は最初に登場したシートを指摘した人になっていた。午前と同様、空いている。 
        • 検査官:「シートをノーマルに替えて来たんですね」 
        • 私:「ええ、それからあの後一回来まして、後は光軸検査だけです」 
        • 検査官:「そうなんですか、書類見せて下さい。あれっ、ライト検査OKになってますけど」
        • 私:「えっ?確か×表示がでましたけど。それで今、調整してもらって来たんです」 
        • 検査官:「そうですか、じゃあやりましょう」 
        ということで、再度光軸検査にチャレンジする。
      • バイクを先ほど止めた位置まで進めると、「もう少し前ですよ」と指示が。あれっ、さっきはこの辺だったはず・・・。 「ライト検査の停止位置はここですよ」と言われ、下を見ると停止線のようなものが・・。「ライトの先端がこの位置に来るまで進めて下さい」と手のひらを差し伸べてくれた。おいおい、さっきよりもかなり前に来てるぞ?? 気のせいかな、いやそんな事はない。テスタが移動し、さっきと同じくエンジン吹かしを試みると、「ライト検査○」の表示が。「これで、終わりです。バイクを進めて下さい」と言われ、仰せの通りに。
      • 検査票にハンコをもらおうとすると、今までいた検査官の姿が無い。お〜い、ハンコ押してくれ〜と辺りを探してみてもどこにもいない。ライン付近をうろうろしていると、[検査票自動記録器]なるものが設置してある。そういえば、検査の度に検査票をこの中に入れていたのを思い出し、仕方なく自分で検査票を入れる。検査票を入れるとガチャンと鳴り、如何にも打印しましたといった音がした。記録器を見ると、今まで点いていたランプが消え、全てが終わった雰囲気を醸し出していた。
      • 検査官はやはりどこにもいないので、「もういいや」という気分で、車検終了の[6番窓口]へ向かう。書類全てを提出すると、「最終ボックスでハンコをもらってきて下さい」と言われる。最終ボックス?何じゃそりゃ??そんなのあったかな?と思い、
        • 私:「最終ボックスってどこですか?」 
        • 窓口おばさん:「検査ラインの最終ボックスです」 
        • 私:「検査ラインに最終ボックスがあるのですか?」 
        • 窓口おばさん:「そうです、そこでハンコをもらってきて下さい」 
      • と、この文章を作っている今でも思うが、訳の分からん会話であり、これ以上突っ込んでも、「ハンコもらってきて下さい」の言葉しか出て来ない雰囲気だったので再び検査ラインへ。 
      • 二輪ラインを探してみても、それらしいものは見当たらない。検査ラインの最初の位置まで探しに行くが、やはり見当たらない。これ以上行くと今検査しているバイクの迷惑になりそうだったので、引き返した。
      • [最終ボックス]というぐらいだから、検査ラインの出口付近に違いないと思い、その付近を探すがやはり見当たらない。あるのは四輪検査ラインのボックスがあるだけである。仕方がないので、ここでどこか尋ねようと近づいて行くと、「書類見せて」と唐突に言われる。お前が最終ボックスかぁ〜とは言わず、ポカンとした顔で持っている書類を手渡すと、「現時点の自賠責が無いねぇ」ときた。「ありますよ」と出直した時に持ってきた自賠責保険証を渡すと、「ライト検査×なってるよ」とチェックが入る。 
        • 私:「一度目駄目でしたが、調整して二度目はOKになりました」 
        • 最終ボックスオヤジ:「そうなの?OKになったの?」 
        • 私:「はい、OKになりました」 
        • 最終ボックスオヤジ:「本当?本当にOKになった?」 
        • 私:「OKだって言ってるだろうが!何度も同じ事言わすなボケッ!!」 
        • と言いたいところを我慢して(本日3度目の我慢)、 
        • 私:「はい、OKになりました」と言うと 
        • 最終ボックスオヤジ:「ああ、そう。」と言ってハンコを押したのでした。 
       
      • これを再度[6番窓口]へ持っていくと、「はい、どうぞ」と新しい車検証をくれた。これで完全に終わり、終わったのだぁ〜と思うと、目に熱いものが込み上げてきた。(嘘)
    [1998/06/10]
       
    mikukyuめやす達mikukyu