657.教習日記(長文)  
ペンネーム = 関西のおじさん
性別 = 男
年齢 = 41
出身 = 都道府県
住まい = 都道府県
ジャンル他 = 教習日記
message =

学生時代はバイクが好きでバイトとかをしてGT380(サンパチ)、ホークUとかに乗っていました。 就職し、その後色々な事情でバイクと疎遠になっていきましたが、3年前から250CCのスクーターを通勤に使いだし、バイク熱が再燃してきました。
子供も成長し(中二、小五)、あまり相手にされなくなってきた事もあり、そろそろ自分の趣味に入ってもいいかと考え、学生時代の夢であった大型バイクに乗ることを決心した訳です。
試験場にチャレンジするのは技量的に全く話にならないと思い、オッサン(40歳)の教習所での大型二輪免許の取得物語が始まったのです。

■5月28日(1段階1時間目)
 初めて大型二輪に触れる。 重さは感じないが、なにぶん16年振りにクラッチのあるバイクです。 少し興奮気味。 センタースタンド掛け、転倒状態のバイクの引き起こしを難無くこなし、いよいよバイクに股がりエンジンスタート。 バイクはCB750。 大きさより、久し振りからの興奮で頭の中が真っ白………。
「そこの縁石(5mくらい先)まで動かしてみて?」と教官の指示。
「ブォン!!」 なんと吹き上がりの良い事か。
16年振りのクラッチミートで無事5m前進。
「少し繰り返しておいて。」と教官の声。 繰り返す事、10回位、教官から「さぁ! 行きましょうか?」の声。
どこへ行くのか??。 「私の後についてきて(ブォン!)」。
その後はバイクに慣れるということで周回道路と平均台を通過しました。 久し振りのバイクということで舞い上がってしまい、終始緊張のままです。
特に平均台は散々で、何回試みたかも覚えていませんが、無事通過したのは1回のみでした。
22年前(18歳の時)に中型二輪(普通二輪)の免許を試験場で受けた(不思議と1回で合格した)時には特に気にも止めなかったのですが、オッサンになってバランス感覚がボロボロになったのでしょうか、脱輪の連発で自己嫌悪状態です。 そんなこんなで、1時間目終了。 久し振りに疲れました。

■5月29日(1段階2時間目)
何も過激なことはしていないはずですが、昨日の教習で背筋、腹筋、両内股とも筋肉痛状態。 何でやねん。
今日は平均台を重点的にやる事になりましたが、昨日の失敗からか、実力からか? 平均台の前に来ると蛇に睨まれた蛙状態。 「スパッ!と、平均台に上がってから、速度調整しましょう!。」と教官のやさしい声。
「ニーグリップ、視線は遠方、上体の力を抜きハンドルを小刻みに動かす、半クラッチ、リアブレーキ。」 判っているけど(合ってるの?)、オッサンの錆びた運動神経ではなんとも難しい。
上体ガチガチ、平均台を凝視、膝のことは頭の片隅にも無い。
結果は自ずと知れた脱輪、脱輪、脱輪…。 こんなんで、この先大丈夫なのだろうか? 40歳代のオッサン教習生! どうですか?
悪戦苦闘の末、2時間目終了。
教習原簿には「復習:11(バランスの取り方 直線)」としっかりと記入されていた。
これって補修が必要ていうことなの?。

■5月30日(1段階3時間目)
昨日の平均台パンチのおかげで、少し落ち込んだ気持ちで教習に臨む。 「平均台がダメですか? 今日は平均台に加えてスラローム、S、クランク、八の字、波状路をやります。」と教官の元気な声。
大の苦手(になってしまった?)の平均台の前に、スラロームを通り、平均台へ。 「スラロームは7秒、まずまずです。」と教官の声。
さて、次は平均台です。 「エイヤッ!。」と平均台に載ったと思うのですが(覚えていません)、脱輪。
「フムフム。」(教官) 「サァ! S、クランク、八の字に行きましょう! 私の後についてきて。」と教官の声。 いきなり言われても平均台のショックから立ち直るまもなく次の課題へいくとは…。 ところが、3課題とも特に問題もなく、ギクシャクとはしていましたがとりあえずクリアー。
「ハイ。 次は波状路にいきましょう!。」
「波状路は立ち姿勢で走行します。 このようにタンクにまたがるようにニーグリップした姿勢で半クラッチ、断続クラッチを使いゆっくりと通行してください。(教官の模範演技)」 とりあえず、教官の真似をして(つもりで)走行してみる。
「7秒です。 ハイ! OK!」と教官の声。 「ウッソー!!。」

曲線のバランス課題はとりあえずOKのようでしたが、その後も平均台は最悪で50%は脱輪。 良くて10秒でクリアーといったところです。 スラロームはコンスタントに6秒、波状路も7秒ととりあえずはOKレベルであったようです。
教習後に教官から「平均台はどうですか?。」と聞かれ、私は「全くダメ。」と答えましたが、教官は「その他はOKなのでどうしようか?」と思案の末、「この後の教習で平均台をマスターしてください。」とハンコを押してくれました。

■5月31日(1段階4時間目)
「今日は坂道発進をします。 皆さんの希望もあって、今日は難しくない課題日ですので主にハーレーを使います。 …(ハーレーの説明:略) サァ!いきましょうか。」と教官の声。
「スミマセン。 できればハーレーでなくて平均台が苦手なので教習車で、お願いしたいのですが…?。」 ということで、折角の機会なのにハーレーを断念し真面目に教習車としました。(教習後、若干後悔。)

坂道発進はなんてことなくクリアー、スラローム、S、クランク、波状路もとりあえずOKですが、またもや平均台恐怖症に陥ってしまいました。 脱輪は少なくなりましたが、クリアーは8秒から10秒の間。 8秒位なら全く問題ないのですが10秒以上を狙うと上体がガチガチ、膝はユルユルとなり車体はフラフラ。 挙句の果てはガッタンです。 マジでドンくさい状態です。
教官からは「いきなり11秒、12秒を狙うのは無理です。 先ずは平均台に慣れる事に心がけてください。」とのこと。 技術的なアドバイスとしては左膝が緩みっぱなしということでした。 判っているけど身体がついて来ない状態です。 とりあえずハンコは押してくれました。

■6月1日(1段階5時間目)
今日は1段階の見極めの日。 「平均台大丈夫かな?。」と不安を抱いたまま教習に臨む。
「先ずは坂道発進を入れたコースを回っておいてください。」と教官の指示。
コース途中で教官が合流し、あれこれと指示をくれました。 S、クランク、波状路、スラロームを通過し最大の難関の平均台。 
さて、ここで今日は秘策があります。 昨日、ネットで平均台での“ハトポッポ“作戦を知り、「これは!。」と感じたところがあり、早速試してみようと暖めていました。
スタートし、平均台に上がったところで「ポッポッポ。 ハトポッポ〜……。」
するとアラ不思議。 昨日までの上体ガチガチ、膝ユルユルが解消し、自分なりにゆとりを持って平均台を走行しています。 昨日の教官の指示通り、先ずは平均台に慣れようとの思いもあり速めのスピードで通過。
すると、タイムは10秒。 「ウッソ〜!。」 状態です。 昨日は気合を入れても9秒程度であったのが今日の「ハトポッポ作戦。」で初回から難なく10秒。 教官は苦手な課題を集中的に練習してもOKですと言ってくれたので、S、クランク、八の字、波状路、スラローム、平均台を連続練習しました。 結果は昨日までの恐怖症が嘘のように平均台での脱輪は1回のみ。
レベルは低いでしょうが私としては満足の12秒を主体に10秒から最高では14秒の間で安定していました。 どこかの??さん。 HPに”ハトポッポ作戦。“を紹介してくれてありがとうございます。 この先が明るくなりました。 平均台恐怖症から解放されたのも効いたのでしょうが、全体的に余裕ができ、今日一日でスムースな走行ができるようになったと自分では思い込んでいます。

教習の途中、教官から「もう少しステップの端のほうに足を置いたほうが良いのでは?。」とアドバイスをいただき試してみると、不思議な事に車体の安定度が随分と増したような気(運転がし易い気)がしました。 個人差があるのでしょうが、”ハトポッポ作戦“ と ”ステップの端踏み“が今日の教習の大きな成果です。

教習終了間際に、「ちょっとこちらへ。」と教官の指示。 駐車場に入り、いきなり車3台程度のところで八の字走行をしだす。 「私の後を!。」 とりあえずついていくが何ともしんどい。 とりあえずゆっくりであるが転倒もなく八の字走行完了。 今度はポールを2本取り出し、車1.5台分程度の間隔にポールを立てる。 「この間を回ってみて。」と教官の指示。 「八の字走行中、ポールをずっと見ているように。」 1回右足を付いてしまいましたが5、6回走行したところで目が回り中止。 「今のように、視線は先の方に持っていくと曲線走行は安定します。 最後にS、クランク、八の字に行きましょう。 私の後に!。」と教官の指示。
すると、アラ不思議。 今までとは全く違い、バンクさせても車体の安定度が随分と改善しているではありませんか。 視線の大切さを感じることができました。 今日1日はいろいろな面で本当に収穫の大きな1日でありました。 教官の教え方にも大感謝です。
教習の後、教官から「次から2段階です。 頑張って下さい。」 ホッと一安心。 よかった、よかった。
 
■6月4日(2段階1時間目)
今日から2段階。 法規に従っての通行と急制動をおこないました。
毎日通勤でバイクに乗っているため特に問題もなく消化。 急制動についても特に問題なし。
1段階の平均台恐怖症を経験したためか、何か拍子抜けの感がありました。

■6月5日(2段階2時間目)
今日は昨日の教習プラス追突疑似体験と速度を規定したコーナーリングの教習をおこないました。 追突疑似体験は教官が400CCのバイクに乗り、適当な車間を取って生徒が教官の左後方を追従し、 適当なところで教官が急制動を掛け、教官に追突しない範囲で停止できるかどうかを体験するというものです。 調子に乗って追っかけているととカーブの直前で急制動。 何も無いところで急制動を掛けられると見事追突です。 日頃は前方の状況を判断しているので、いつもの車間であれば追突はしないと思っていましたが、見通しの良いところで理由も無く前のバイクが急制動をすると追突してしまう事が良くわかりました。 改めなければ…。

速度を規定したコーナーリングは先ず自分が安全と思う速度で90度の交差点を通過し、その時の速度を覚えておきます。(私の場合は20km/h弱) 次に課題の30km/hでカーブに進入するのですが、雨で路面が濡れていたのと、技術が未熟のためカーブの直前で危ないと思いブレーキを掛けてしまいました。 実際何km/hでカーブを通過したかは覚えていません。 教官はそのままの速度で通過していました。 何と無謀な運転をするのだ! という、教習です。 これって絶対に補習が無い課題ですよね。?
その後、卒業検定の2コースを適当に練習し、本日も無事終了。 

■6月6日(2段階3時間目)
今日は回避動作の教習をおこないました。 40km/hで走行し教官が変えるライトの色(赤、緑、黄)でそれぞれ、右側回避、左側回避、停止と3動作をおこなうものです。
合計4回をおこないましたが、特に問題は無しとのこと。 ただし、自分としては反応がすごく鈍くなっていることに気が付く。 これもやはり年のせいか?
教官からは「ライトが変わってから1.4秒で回避しています。 早いほうです。」ということであったが何かモヤモヤしたものが残った教習でした。

■6月7日(2段階4時間目)
今日は特に変わった教習はなく、自由走行とのこと。 「法規に従って教習所内を自由に走行してください。」とのこと。 教官も楽な1日だったことでしょう。 特に何のコメントも無く終了。

■6月8日(2段階5時間目)
今日はシミュレーションの日。 全く初めてでシミュレーターを見て「ゲーム機か?。」という印象を持つ。 教官からホンダ製のシミュレーターについて色々と説明を聞き、いざゲーム機に跨る。 キーを回しエンジンスタート。
実物とは全然違いますが、ゲーム機としては立派な感触です。 さすが、1,500万円!。 「慣れるために案内に従って40km/hで走って。」と教官。 案内に従って走っては見るものの、何とも変な気分。 車速に合わせて前方から風が吹いてくるし、路面の凹凸で車体、ハンドルが振られる等々の細かな芸があるものの「やっぱりゲーム機だ。」と感じつつ走っていました。 途中、90度のタイトなカーブでバンクさせ過ぎた(ということで?)転倒しましたが、とりあえず少し判ってきました。
次は課題走行という事で街中、郊外、繁華街を走行するのですが、途中、見え見えの無謀車両、歩行者が出てきて、その対応をゲーム機でおこなうというものです。
いつもの安全運転?の通り行動し、難なく終了。
しかし、画面を凝視していたので途中で気分が悪くなってしまいました。 教習後には車で帰宅したのですが、気分が悪く、少し目が回った状態での運転でした。 ゲーム機に慣れていない方は要注意です。

■6月18日(2段階6時間目)
仕事の都合と教習車に空きが無かった事もあり10日振りの教習となりました。
今日は悪路の走行という事で教官の後について教習所内の色々なところを走行しました。 S、クランクの周囲の植え込みを縦断したり、植え込みの中のみを走行するといった具合です。
次に八の字コースの中に入り、ハンドルをフルロックの状態で右回転、左回転をおこなったのですが、 これが散々で、右回転は何とかガタガタしながらも回転できたのですが、左回転は全くダメ。 1/4回転もしないうちにバランスを崩し足付きの連発です。
「これはできなくてもOKです。」という教官の言葉にホット一息ですが、これが課題に入っていたら補習、補習となっていたことと思います。 良かった良かった。

■6月20日(2段階7時間目)
今日は2段階の見極めの日です。 初めて検定コースを教官が後ろを走行して、ウィンカーの出すタイミング等々を教えてくれました。 「クランクの出る前に左指示が必要。」 「スラロームの後半で左指示を出して平均台に行く事。」 等々、今まで聞いたことが無い指示が多くありました。
最終日ではなく、もう少し前に教えて欲しいものです。
その後、バイクの乗降順の説明があり、本日は終了。
「検定は変なミスをせずに、いつものように乗っていたら問題ありません。」との教官の言葉に少し安心。 無事、見極め合格の印は貰えました。
後は卒業検定を残すのみです。

■6月22日(卒業検定)
昨日から風邪を引いたようで咳き込む事が頻発しています。 それと、昨日からの雨がまだ続いています。 何かいやな予感とともに卒業検定に臨む。
検定は朝8時50分からです。 検定は大型二輪と普通二輪を2グループに分け、同時進行のスタイルです。 私は幸か不幸か大型二輪のトップバッター。 しかも、教習期間で1度も乗った事の無いバイクではありませんか。 小雨は降り続いているし、咳もゴホゴホ状態です。 何かいやな予感が…。

「それでは、スタートしてください。」との試験官の声で検定がスタートしました。
周回道路をコース通りにクルクル周り、坂道発進。 その後、S、クランク。 Sに入る直前でギヤ抜けがあり一瞬ヒヤリとしましたが無事通過。
急制動も問題なし。 波状路、スラロームと無事通過し、残すは問題の平均台。
ここまでの間にも途中、咳き込む事があったのと、ここまでほとんど減点は無いだろうとの思いで、平均台はサッと通過しようと考えました。
一呼吸置いて平均台へ。 安定して乗っかることができ、これならユックリ行ってもいいかなと?と思ったものの、咳き込んでバランスを崩すと一貫の終わりと思い、サッと加速して通過し、出発点で無事停止。

試験官からは「平均台は10秒弱でしたが、後はほとんど減点なしです。 平均台は落ちると意味が無いのでこれでも良いでしょう。」とのコメント。
「10秒弱とはなんと速いことか?。」と思いましたが試験官のコメントにホット一安心です。
無事、検定合格でした。
帰りに試験所に立ち寄り、[大自二]と書かれた免許を手にしました。

技能教習1時間目の状態からして「何時間補習が必要なことか?。」と感じましたが、終わってみると所定の12時間で終了する事ができました。
これって、良いほうですよね? 未だ往年の運動神経が少しは残っていたのかな?

18歳の時に中型二輪(普通二輪)免許は試験所で取ったこともあり、バイクの乗り方のイロハを教えてもらったのは今回が初めてで、非常に参考になりました。
免許を取るという最大の目的の為でもあるのですが、バイクの乗り方の基本を教えてもらうという意味でも教習所の技能教習は非常に有意義なものであると感じた次第です。 
教官の皆さんどうもありがとうございました。

おしまい。


こんな、HPがあるとは。
私が教習所に通う前に知っていたら、どんなに助かったか…。
長文ですが、教習日記を投稿させてください。
どなたかの、手助けになればと思い…。
toraこんにちは、関西のおじさまっ。合格おめでとうございます。
すごいすごい!力作をありがとうございます。
これから教習をはじめようという方とても参考になると思います。
ふんふん、こんな風に教習はすすむのかぁ。ってな感じで。
私的にはシミュレーターが1500万円もするってことにびっくりです。本当?!それから「ハトぽっぽ作戦」密かにはやるのでは?一本橋で一列になって心の中でみんな歌っているってすごいかも。
いやはや読み応えがありました。またお時間ありましたら教習以外でもその後のバイク生活についてなどなど投稿お待ちしています。
[2002/4/08]
nikukyu 投稿するmikukyu