282.北海道)一発試験 体験記(力作)  
大型自動二輪免許取得への道のり(Rindさん作)

表紙
第一章 きっかけ
第二章 準備開始
第三章 受験の申請(却下)
第四章 講習会1回目(二推第1段階)
第五章 講習会2回目(二推第2段階)
第六章 受験の申請(受理)
第七章 試験第一回目
第八章 講習会3回目(大試乗会)
第九章 試験第二回目
第十章 講習会4回目(二推第2段階)
第十一章 試験第3回目
第十二章 まとめ

第五章 講習会2回目(二推第2段階)

5月大型連休が過ぎた5月16日、第1段階の感覚も忘れようとしていたころ、ライディングスクールの日となった。せっかく覚えたコースも忘れかけていたので、思わず前日に復習した。今日は天気もいい。第2段階からなので13時までに試験場に行けばよく、楽勝だなあと思って家を出たら、また途中でリザーブになった。燃費悪くなったんじゃないのか?もう。

 試験場到着。何人かいるようだ。小屋に入り「今日はやるんですか?」と聞いたら、「やるよ」と言われた。受付し金を払う。今日もFZXに乗ってと言われ、行ってみると前回転倒して補助ランプを壊したバイクがあった。おお、またこれに乗るのかあ。

 時間が来て整列。見ると男が3人で何と女の人が1人いた。「今日は、試験のコースをやるんだけどコース覚えてる?」うっ、復習しといて良かった。出発点に集合。「さて、まずAコースから始めます。こっちの2人はうちの生徒なので、コースはわかっています。この人たちについてきて下さい。」なんだ、この人たち(女性含む)は教習所で既に練習している人たちなのか。どうりで同じ格好をしているはずだ。Aコースを行く。ついて行くだけで精一杯、ウインカーやその他諸々は全てないがしろ。やっぱり、紙の上で覚えるのとコース上で覚えるのは全然違うぞ!そうこう考えているうち、出発点に戻ってた。あれ、一台戻ってきてないぞ?と見渡すと、VFRに乗っていた私以外のもう一人の「素人」の方が、スラロームで転倒していた・・・。きっと、大きいの乗るのは今日が初めてなんじゃないかな〜、といった感じである。

彼が戻ってきたとき、指導員が「彼にはブイエフは無理かな〜、よしあれに君が乗って。」ということで、FZXからVFRになった。VFRのKに乗るのは初めてだ。重心が高く、シートも高い。おまけに半クラッチが遠い。走り出すと、今度はハンドルが重い。こりゃあ初めて乗ったらコケるわ。そうして、しばらくはふらつきまくっていたが、そのうちに慣れるもんだ。

あとで聞いたら、試験車両はVFRかCBだというので、VFRに乗って練習しないとダメだという事が判った。その後も教習所の生徒の一人である女性の後を走って、AからCの各コースを練習する。指導員曰く「Aコースを覚えれば、あとは応用でできるので、まずAコースを覚えた方がいいよ」とのこと。確かにその通りだと思うが、やはりコースごとに難所がある。Aコースはこれといってないのだが、後半に「スラローム」「一本橋」「S字」と続くのが怖い。最後に課題が盛りだくさんで、前半が良くてもここで検定中止になってしまう可能性が高いコースだ。Bコースについては、AとCとは「坂道」と「踏切」の進行方向が逆でちょっと覚えにくく、また右左折が多いので確認およびウインカーがポイントになると思う。そして、Cコースは、基本的にAコースのまわり方に似ているのだが、最大の難所として「S字」から「スラローム」に行く時の、超小まわり左折、というか半径数メートルのUターンがある。これは本当に難しかった。できれば当日がCコースで無いことを祈りたい。

 AからCコースまで、それぞれ3周ぐらいしたところで、時間が来てしまった。現状の自分は、「一本橋」「スラローム」「S字」は何とかなる。「波状路」は無理さえしなければ・・・。だが、「クランク」と「急制動」がまずい。何度やってもうまくいかなかった。原因は、普段乗っている自分のバイクがオフロードであるためである。「クランク」は、低速における旋回であり、軽量のオフ車に慣れた自分にはそのナナハンの重量に対応できないようだ。「急制動」は、ブレーキングの仕方がすっかりダート対応になってしまっていて、前を使うとコケるという恐怖感から、最近はほとんど前輪ブレーキを使わなくなっているらしい。そのため制動距離が延びてしまう。普通二輪の自学の時は2つとも全然苦にならなかったのに・・・。まあ、時間が来てしまったのでどうしようもないか。

 最初の集合場所にもどり、「第2段階修了」というカードをもらった。裏面には「事前審査免除」と書いてあった。あ〜、やっともらえたなあという気分であった。また、これでやっと受験できる体制が整ったな、とも思った。そして、さて帰るぞと、最初の交差点を曲がろうとした時、自分のバイクの感覚をすっかり忘れてしまったいたらしく、車体が軽くて思わず寝かせ過ぎ、また挙動も全然違ったため、本当にコケるところだった。フウ。こんなんなるんだなあ。気を付けなきゃな。今日もえらく疲れた一日だった。
[1999/07/02]
         
 
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