282.北海道)一発試験 体験記(力作)  
大型自動二輪免許取得への道のり(Rindさん作)

表紙
第一章 きっかけ
第二章 準備開始
第三章 受験の申請(却下)
第四章 講習会1回目(二推第1段階)
第五章 講習会2回目(二推第2段階)
第六章 受験の申請(受理)
第七章 試験第一回目
第八章 講習会3回目(大試乗会)
第九章 試験第二回目
第十章 講習会4回目(二推第2段階)
第十一章 試験第3回目
第十二章 まとめ

第八章 講習会3回目(大試乗会)

 5月30日の日曜日、天気は快晴だが風が少し強い。大試乗会の会場の石狩新港まで四輪で行く。会場に近づくにつれ、バイクの姿が目立ってきた。まあそれでも、四輪も何台かいるだろうと会場に着いてみると、四輪で来ているやつは自分一人だった。そりゃそうだよな、こんな天気がいい日にクルマで来るなんて、バイク乗りの精神に反してるよなあ。開始15分前だったが、思ったより人が来ていて驚いた。その中には、見たことのある顔があった。バイク乗りなんて意外に行くところが限られているのかなあ。
 スクールの受付をする。横にあった看板に、スクールで何をやるか書いてあった。坂道におけるUターン、右直事故の体験、低速バランス、バイクに初めて乗る人の講習の4種類があった。開会宣言があり、どこかの警察の偉い人がやや長いあいさつをし、次に自動車学校関係者のあいさつが終わった後、大試乗会が始まった。今日ここに来ているほとんどの人は試乗が目的であるので、スクールの方は予想通りすいていた。スクールの4種目のうち、どれが一番練習になるかは、考えるまでもなく低速バランスだろう。ということで、迷わずそこへ行った。
 その場所には、VFR750Kが3台置いてあった。どんなことをやるのかというと、ニスイのジムカーナのように、クルマの鋭角コースやのクランクなどにパイロン等を立て設定した狭いコースを抜けて行くのだが、大きく違うのは所々に波状路と同じ突起が置いてあることである。しかも、直線に置いてあるわけではなく、曲線上に設置してあったり、曲がったすぐ後に置いてあったりと結構難しい設定だ。早速始めてみると、やっぱり難しい。また、このVFRがだいぶコタコタの状態なので、さらに扱いにくい。でも、これは間違いなく練習になるなと感じた。スクールには全然人が来ないので、ほとんど独り占め状態であり、ひたすら練習を続けた。
 しばらくして、二輪用のクランクとS字を使って、こっちとは違う練習しているところがあったので、そっちに行ってみた。ところがそこは、バイクに乗ったことのない本当の初心者のためのスクールだったらしく、小型のバイクしか置いてなかった。どうしても苦手なクランクを大型で練習したくて、近くにいた指導員のVFRを無理矢理借りて走ったが、パイロンの立っていない狭路は全然練習にならなかった。程なくして、またさっきのスクールに戻り練習を続けた。
 午前中の最後あたりにやっぱり試乗がしたくなり、取りあえず、だれも乗る気配の無かったCB400SFに乗ることにした。CBは普通二輪の自学卒検以来である。走り出して最初のコーナーを曲がったとき、うわ、なんて乗りやすいバイクなんだ!と思った。普通二輪の教習の時は、重いバイクだなと思っていたが、もう体がナナハンに慣れてしまっているようだ。普段乗っているKLXよりも乗りやすいと思ってしまうほどである。直線に入ったところで2速にギヤを落とし、一気に引っ張ってみた。5千回転からツーストの2次加速のようなものがあり、少しビックリした。そうか、そういえばこれ、VTECになったんだよな。こりゃあすごいや。と感心して出発点に戻る。次は、また誰も乗る気配のないXJR400に乗ってみた。CBの時とおんなじ事をやってみたが、ちょっと加速感が足りないかなといった感じであった。サウンドは独特のもので、迫力はあるんだけどなと思い、出発点へ戻る。そこで、昼休みになってしまった。
 昼休みが終わって、また最初のスクールに戻り練習を続ける、朝はハンドルで曲がっていたけど、昼に入ってバイクに慣れたか、アクセルで車体を立てる事ができるようになってきた。なんかコツが判ってきたなというところで、あんまり独り占めするのもダメかなと思い、坂道Uターンのスクールに行ってみた。そこにも人はだーれもいなく、CB750が一台置いてあるだけだった。おお、CB750だ。初めて見るなあ。しかし乗ってみると、これが本当に乗りやすく、VFRがいかに乗りにくいかを思い知らされた。最初難しいかなと思っていた坂道Uターンも、乗りやすいCBのおかげか難なくできた。そしてバイクを降りたところで、このイベントが全て終了した。ここで、なんとなくCBに乗った事が結構重要だったことが判るのは、もう少し後のことである。
[1999/07/02]
         
 
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