282.北海道)一発試験 体験記(力作)  
大型自動二輪免許取得への道のり(Rindさん作)

表紙
第一章 きっかけ
第二章 準備開始
第三章 受験の申請(却下)
第四章 講習会1回目(二推第1段階)
第五章 講習会2回目(二推第2段階)
第六章 受験の申請(受理)
第七章 試験第一回目
第八章 講習会3回目(大試乗会)
第九章 試験第二回目
第十章 講習会4回目(二推第2段階)
第十一章 試験第3回目
第十二章 まとめ

第十章 講習会4回目(二推第2段階)

 2回目の不合格から2週間後、6月13日の日曜日。天気が良かったので午前中四輪を洗車していた。その時、ふと気付いた。講習会来週のはずだけど、今日だったりして。家に帰って確認したら、何と今日だった。焦るのと同時に、計画が狂ってしまったのが悔しかった。受験の申請をするときに確認しておけばよかったなあ。とにかく、講習に行くしかないということで、すぐに試験場に向かった。
 今日も受講生がいなかったらどうしようと思ったが、すでに年輩の人が2人いた。いずれも教習所に通っている人らしい。そうか、教習所でいくら練習しても、試験場のコースを走ってる訳じゃないんだな。この講習会は、試験を受ける前に一回ここに来て練習するといった使い方もあるんだ。いや、それが本当の使い方かもしれないな。そして、今日もVFRが当たった。他の一人はVFR、もう一人は前に自分が壊したFZXが当たった。
 今日は厳しい口調の講師が担当になった。そのため前回とは大違いで、講習というよりも教習に近い雰囲気であった。練習走行をする前に、注意事項の説明が20分位あった。その間、空がごろごろと鳴り始めた。終わるまで降らないでくれ、と空をみたら、真っ黒い雲に囲まれ始めていた。
 乗車姿勢のチェックから始まった。ちなみに、前回はほとんどやってない。
「まず、センタースタンドをかけて」
あ、やったこと無かったな。でも簡単にできるだろうと思ってやってみると、なかなかかからなかった。何とか、無理矢理かけることが出来たが、事前審査だったら落ちていたかもしれない。停まったバイクに跨った上での乗車姿勢は、特に何も言われなかったが、練習走行が始まり、自分なりに廻って戻ってくると、
「あなたの乗車姿勢、全然なってないよ。肘が伸びきってる。そんなんじゃあ、何回受けても合格しないね」
確かに、肘が伸びきっているのは自覚している。普通二輪の教習の時も相当言われたことだ。しかし、こればっかりはなかなか直らないのである。その後も肘については、出発点に戻る度に何度も注意されたが、それ以外の注意は特に無かった。
 今日の講習も基本的には前回と同様、AからCのコースをひたすら廻り続けるものであった。しかし、休憩無しでぶっ続けで乗ってると、体力の消耗が激しい。途中2時間を過ぎた当たりで、クランク内でバランスを崩しバイクを倒してしまった。倒したバイクを起こすのもまた初めてである。だが、これは以外に簡単に起こせた。そのあと、FZXに乗るようにと言われ、休憩してもいいからとも言われた。せっかくVFRで練習した感覚を失いたくなかったので、FZXにはほとんど乗らなかった。そうこうしてるうちに時間が来て、今日の講習会が終了した。あーあ、講習会は終わったけど、次の試験まで間が空いちゃうなあ。せっかく練習したのに、もったいないなあ、というのが今日の感想である。終わったあとしばらくして、激しい雨が降ってきた。
[1999/07/02]
         
 
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